こんにちは!
今回は、ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』に登場する、人気のヴィラン、マザー・ゴーテルについて深掘りしていきます。
ただの「悪い魔女」というだけでは片付けられないゴーテルの行動や心理。
特に、ゴーテルの衝撃的な最期のシーンには、大きな理由が隠されています。
なぜ、ゴーテルが最後に塵となって消えてしまったのか?
ゴーテルの過去には何があったのか?
ラプンツェルのゴーテルの正体について知ると、ラプンツェルの物語が何倍も面白くなりますよ!
ラプンツェルのゴーテルが最後に消えたのはなぜ?
ゴーテルは、ラプンツェルの髪の毛が切られた直後、急速に老化が進み、最後は灰となって消滅するという、非常に衝撃的な最期を迎えますよね。
この消滅には、ゴーテルの行動原理そのものが深く関わっているようです…
塔の上のラプンツェルでゴーテルの年齢って何歳何だろう?#塔の上のラプンツェル #ゴーテル #年齢 pic.twitter.com/6sjTR4esaT
— Rocket3106 (@rocket3106) April 28, 2020
① 若さの源を失ったから
ゴーテルの命綱は、ラプンツェルの髪に宿る「魔法の力」でしたよね。
ゴーテルは、ラプンツェルの髪の魔力に頼って「不老不死」の状態を保っていました。
しかし、ユージーンがラプンツェルの髪を切り落としたことで、髪は魔力を失い、色は茶色に変化してしまいます。
これにより、ゴーテルにかけていた「時の魔法」が一気に解け、ゴーテルは本来の年齢に戻るどころか、急速に寿命が尽きるという悲劇的な結果になったのです。

② 老いと孤独に支配された人生の終わり
ゴーテルが最期に消滅する描写は、ゴーテルの人生が「魔法の力」という偽物の上に成り立っていたことを象徴していますよね。
ゴーテルのすべての努力、行動、愛情表現は、若さを守るためという自己中心的な考えに基づいたものでした。
よって、魔法の力がなくなった瞬間に、ゴーテルの人生の土台も崩れ、孤独で哀れな老女として、文字通り「塵となって消えた」のです。
悲しい最後でしたね。
ラプンツェルのゴーテルの正体とは?
ゴーテルはしばしば「魔女」と表現されますが、実はゴーテルの正体は少し違うんです。
正体は「老いを恐れる一介の人間(ローバ)」なんです。
ラプンツェルの“育ての母“である魔女のゴーテルを演じたのは、宝塚の月組男役トップスターだった剣幸さん。力強くて美しい歌声にも注目です#ラプンツェル #フリンライダー #ディズニー #金ロー #おうちで映画 pic.twitter.com/GWOQRB1QCO
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) May 1, 2020
ゴーテルは、生まれつき強大な魔力を持った魔女ではありません。
彼女は、森の中で偶然、空から落ちた「金色の魔法の花」を見つけ、その花の力(治癒・若返りの力)を使って延命していた一介の人間(ローバ)でした。
国王夫妻がその花を使って病気の王妃を治癒し、生まれたのがラプンツェルです。
ゴーテルは、自分の若さを保つための道具として、その魔法の力が宿るラプンツェルを誘拐したんですよね。
つまり、ゴーテルの能力は「自分のもの」ではなく、ラプンツェルという「他者の力」に依存していたのです。

さらに、ゴーテルの行動は、美しさへの執着だけでなく、ラプンツェルの自由を奪い、精神的に支配する「毒親(どくおや)」の側面も強く持っています。
洗脳的な言葉、例えば
- 「あなたはか弱い子だから、外は危険よ」
- 「お母様がいないと生きていけない」
と、娘の自己肯定感を奪う言葉で塔に縛りつけていました。
ゴーテルの正体は、「自己愛が強く、娘の才能を独占しようとした、極端に歪んだ愛情を持つ人物」だったと言えるでしょう。

ラプンツェルのゴーテルの過去とは?
ラプンツェルの映画本編では、ゴーテルの過去について深くは語られませんが、ゴーテルが「なぜそこまで若さに執着したのか」を考察すると、その背景が見えてくると思いませんか?
① 原典(グリム童話)の魔女との違い
グリム童話の原典『ラプンツェル』の魔女は、娘をさらう動機が「自分の庭の野菜を盗まれた復讐」という比較的シンプルなものでした。
個人的に驚きの事実でした(笑)
しかし、ディズニー版のゴーテルは、「老いへの恐怖」が全ての動機なんです。
「#ラプンツェル ザ・シリーズ」に新エピソードが登場😉
信じていた母 #ゴーテル とのよき思い出が真実ではないと知ったカサンドラは…💦
本日午後1時30分ほか、胸さわぎの放送を!! pic.twitter.com/r24coB7eQp— ディズニー・チャンネル公式 (@disneychanneljp) August 23, 2020
② 外伝小説やアニメシリーズでの追加設定
公式の外伝小説やアニメシリーズでは、ゴーテルの過去にさらなる設定が加えられていました。
まず、家族の存在です。
ゴーテルには、魔法の力を持つ姉妹がおり、その力をめぐる争いや悲劇を経て、ゴーテルが孤独になったという設定が存在します。
さらに、永遠の命への渇望です。
ゴーテルは孤独な状況から、より一層「永遠の若さ」という唯一の希望にしがみつくようになった、という悲しい背景が描かれています。
ゴーテルは、孤独や恐怖といった「かわいそうな」一面も持っていたかもしれませんが、その苦しみから逃れるために他者の人生(ラプンツェル)を支配するという悪行を選んでしまいました。
この自己中こそが、ゴーテルを真のヴィランにした原因と言えますね。
ラプンツェルのゴーテルについてまとめ
最後にゴーテルについてまとめてみました。
『塔の上のラプンツェル』はゴーテルとラプンツェルの関係性がめちゃくちゃよくて、偽りの母と言えども長い年月を2人きりで過ごした濃密さと愛情がある。最後ゴーテルが塔から落ちるときに一瞬ラプンツェルが手を伸ばすカットに、それが集約されていると思う。 pic.twitter.com/flG85eaIZ0
— ナイトウミノワ (@minowa_) November 15, 2019
マザー・ゴーテルは、ディズニーヴィランの中でも特に「人間臭い」悪役です。
ゴーテルは「老い」という普遍的な恐怖と、そこから生まれる歪んだ愛と支配を描くことで、『ラプンツェル』の物語をより深く、リアルなものにしていると言えるでしょう。
そして、ゴーテルの最期は急速に寿命が尽きて灰になってしまいましたよね。
ゴーテルは自分の娘を道具として扱い、自由と自信を奪う毒親そのものだなと思いました。


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