インディ・ジョーンズと運命のダイヤル、フォラーの目的は?なぜナチス?可哀想?俳優は誰?

ヴィランズ推し

最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』を観た人なら、絶対気になったであろう人物。

そう、フォラー博士(ユルゲン・フォラー)です!

見た目は冷静で知的、でも内面は狂気と執念に満ちていて、あの存在感、ヤバかったですよね。

物語が進むにつれて「え、この人…実はめっちゃ悲しい人なのでは?」と思った人も多いはずです!

というわけで今回は、フォラー博士の目的・思想・背景・俳優情報まで、映画の裏側を語っていきます!



インディ・ジョーンズと運命のダイヤル、フォラーの目的は?

フォラー博士の目的。

それは「過去をやり直して、ナチス・ドイツを再び栄光へ導くこと」。

もう一度言います。

過去を「やり直す」んです。

この一言だけでゾッとするような危険な思想なんだけど、同時に彼の“執念”が伝わってきますよね。

フォラー博士は、第二次世界大戦でナチスとして活動していた科学者。

敗戦後はアメリカに渡り、NASAの宇宙開発計画などに協力していたという設定です。

表向きは「優秀なドイツ人科学者」なんだけど、その裏では密かに「歴史の修正」を狙っていたんです。

そのために必要なのが、「運命のダイヤル(アンティキティラ装置)」だったんですよね。

この装置は、古代ギリシャの数学者アルキメデスが作ったとされる“時を操る”道具。

フォラーはこれを使って、過去に戻り、ヒトラーの失敗を正すつもりだったんです。

正直、「え?そこまでしてやり直したいの!?」って思いますよね。

でもフォラーの中では、これは使命なんです。

私は、科学者である彼が、合理的に、冷静に、そして情熱的に「過去を修正するべきだ」と信じているのが怖いと感じてしまいました。

しかもその計画、めちゃくちゃ綿密なんですよ。

時間移動の理論、座標の計算、歴史の分岐点・・・。

フォラー博士の中では、全部計算済み。

それがさらに私の中での恐怖心を倍増させました。

フォラーってそういう意味では、インディとは正反対な人物ですよね。

インディが「信念と心で動く」タイプなら、フォラーは「理性と計算で動く」タイプ。

でもどちらも“信じるもののために命を懸ける”という点では、同じなんですよね。



インディ・ジョーンズになぜナチス?

「え、またナチス!?」って思った人も多いですよね。

確かに、シリーズ初期でもナチスが敵として描かれてきました。

でも本作でナチスを再び持ち出したのには、ちゃんと意味があるんです!

『運命のダイヤル』は、「老いたインディと過去の亡霊たち」の物語。

インディーがかつて戦った悪の象徴であるナチスを再び登場させることで、インディーの人生の最初と最後がつながるようになっているんです。

フォラーという存在は、言ってみれば「古い時代の執念の化身」。

戦争は終わっても、思想や恨み、狂気は消えないということ。

フォラーは「ナチスが敗れた世界は間違っている」と信じ、その歴史を修正することで「自分が正しかった」と証明したかったのです。

でもその根底には、「認められなかった天才の孤独」みたいな悲哀もあるんですよね。

戦後、フォラーはアメリカで「利用される側」の科学者として生きていました。

自分の理想も誇りも押し殺して、冷たい世界に適応するしかなかったんです。

その鬱屈した感情が、「過去を取り戻したい」という危険な夢に変わってしまったのかもしれませんね。




インディ・ジョーンズと運命のダイヤル、フォラーは可哀想?

正直観ている途中で何度か思いました・・・。

ちょっとかわいそうだなって。

もちろん、ナチスの思想なんで擁護できないですよ!

でもフォラーの孤独さと信念の狂気はただの悪役以上の深みがあるような気がします。

フォラーは、誰よりも頭が良くて未来を見通す力もあるのに!

周囲にはあまり理解されず、過去に縛られてしまう。

しかも年老いたインディと同じく「時代に取り残された人間」。

インディはそれでも今を生きようとしますが、フォラーは過去に戻ろうとする。

その対比がすごく切ない・・・。

フォラーの最後もなんだか皮肉過ぎて、観ていて胸が痛くなりました。



インディ・ジョーンズと運命のダイヤル、フォラー役の俳優は誰?

フォラーを演じたのは、ドイツ出身の名俳優「マッツ・ミケルセン(Mads Mikkelsen)」。

世界で一番冷酷な目が似合う男と言われています。

彼、本当にすごいんです。

演技の一瞬一瞬に「狂気と理性」が同居してるんですよね。

冷静に話してるのに、目の奥で何かが燃えている。

まるで「この人、本当に過去に戻れるかもしれない」って錯覚しそうなくらいの説得力。

 

マッツ・ミケルセンといえば、『007 カジノ・ロワイヤル』のル・シッフルや『ドクター・ストレンジ』のカエシリウスなどがあります。

知的で冷酷な悪役をやらせたら右に出るものはいないのでは?と言われている存在です。

でも、今回のフォラーは哀しみも加わっています。

目の下の影、白髪混じりの髪、無言で佇む姿。

全部が「老いた天才の悲劇」を語っていて、観ていてゾクゾクしました。

しかも英語にドイツ訛りが残ってるのもリアル!

まさに戦後を生き延びた元ナチス科学者の説得力がありすぎて、スクリーンに出てくるだけで空気がピリッと変わる気がします。

 

彼が出てくるたび、「あ、ここから物語が動くな」って思わされる。

やっぱりマッツ・ミケルセンって、すごい俳優です!




インディ・ジョーンズ 運命のダイヤル、フォラーについてまとめ

フォラー博士は、単なる悪役ではありません。

フォラーは、「時間」という人間が絶対に抗えないものに挑んだ、悲劇の天才。

 

フォラーの目的は狂っていたけれど、その奥には「過去に取り残された人間の寂しさ」がありました。

インディが「今を生きる」強さを見せるのに対し、フォラーは「過去にしがみつく」弱さを見せる。

でもその弱さは、誰にでも少しはあるもの。

だからこそ、フォラーの姿にどこか共感してしまうんですよね。

 

『運命のダイヤル』は、単なる冒険映画ではなく、「時間と老い、そして人の生き方」を描いた作品。

フォラーというキャラクターがいたからこそ、インディ・ジョーンズという男の“今”が際立ったんだと思います。

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フォラーは悪だった。

でも、同時に「時代を生き切れなかった人間」でもあった。

ラストでフォラーが見た景色は、もしかしたら「本当の夢の終わり」だったのかもしれません。

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